「四校所合同運動会」を終えて ――― 厳しい練習に耐えて出てくる輝き ―――
校 長 松
尾 詩 朗
昨年の同時期の学校だよりの書き始めも同じ言葉を引用していましたが、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、今年も残暑が長く続いた後、急に10度近くも温度が下がり、体をこの急激な温度変化に対応させるのも大変です。子どもたちは環境にうまく適応しながら、彼岸花が満開の風景の中を毎日元気に登校しています。
さて先日、二学期の大きなイベントである33回目の四校所合同運動会を、地域の多くの方々に来校いただき、無事終了することができました。地域の皆様、保護者の皆様、ご協力ほんとうにありがとうございました。
小・中学生は二学期がスタートしてから、毎日2〜3時間の練習に取り組んできました。組み体操は、1・2年生も上学年とほぼ同じ内容をこなさなければなりません。こんなハードな内容を1年生からこなさなければならないことは、規模の大きな学校では考えられません。上学年の子どもたちも同じ経験をしながら育ってきていますので、お兄さんお姉さんらしく言葉がけをしてくれます。経験から出てくる言葉には愛情も説得力もあります。
ダンスは今年から、小学校低学年の部と小学校高学年と中学生そして選抜職員の部に分かれ、小学校高学年と中学生・選抜職員は一学期から二学期にかけて計6回、リラ創造芸術高等専修学校の豊岡先生に指導していただきました。素人目にも難しいアップテンポの曲に合わせた複雑な振り付けに最初は戸惑っていた子どもたちですが、休憩時間も積極的に練習に励みながら自分のものにしていきました。子どもたちは自宅でもかなり練習を重ねていたようです。
低学年の部では3年生がリーダーです。昨年までは高学年に引っ張ってもらっていた立場から今年は引っ張る立場になり、昨年とは違う雰囲気で取り組んでいる姿を見ることができました。
運動会当日、練習の成果を十分に発揮し、一生懸命演技している子どもたちの姿はとても輝いていました。その輝きは、厳しい練習によってしか培われない自信の現れだったとも思います。
今回の行事を通して一人ひとりの子どもたちが得た密度の濃い経験、自身の存在感の大きさを感じた経験、そしてやり遂げた自信により、一人ひとりの子どもたちが確実に成長しており、これから生きていくための大きな力になっているはずです。
二学期には他にも大きな行事がいくつか予定されていますが、「みんなで力を合わせて頑張る経験」をたくさん積んでほしいと願っています。また今年の文化祭(学習発表会)は11月25日の日曜日を予定しています。地域の皆様、保護者の皆様、どうか温かいご支援とご協力をお願いいたします。