「旅立ちの季節」
校 長 松 尾 詩 朗
朝夕は例年に比べまだまだ厳しい寒さに身震いする毎日ですが、太陽の光が差し始めるとともに、心地よい
春の空気を感じるようになってきました。この暖かさとは裏腹に、この時期はちょっとセンチメンタルな気分
になってしまう季節でもあります。
先日から小学校、中学校ともに卒業式に向けての取り組みがスタートしました。朝の集会や音楽の時間に流
れてくる別れの歌声が心に染みます。別れの言葉の原稿に目を通すと、そのときの子どもたちの表情や情景が
鮮やかに蘇ります。放課後の職員室では、先生たちが卒業生に贈る記念の品を、その一人ひとりの顔を思い浮
かべながら、心を込めてせっせと手作りしています。卒業式本番で上映するスライドショーも、撮りためた膨
大な写真の中から選ぶ作業だけでも結構時間がかかるようです。式当日子どもたちと一緒に歌う歌を、通勤途
中の車の中で聞き込んで練習している先生もいます。在校生と先生が協力し、心を込めて開催した予餞会、そ
の気持ちは卒業生に届いたことでしょう。
3月8日金曜日は長谷毛原中学校の卒業式。○○○○○さんが卒業します。また11日月曜日と12日火曜
日には公立高等学校の入学試験も実施されます。19日火曜日は毛原小学校の卒業式。○○○○君、○○○○
君、○○○○君、○○○○さん、○○○○○さんの5名が卒業します。それぞれの子どもたちは、いよいよ新
たな世界に向けての第一歩を踏み出していきます。
どの道に進んでも、この長谷毛原の地で育まれた豊かな心にさらに磨きをかけ、いつまでも確かな学力を身
につける努力をしながら、周りの人々と力を合わせながら、自分の夢の実現に向けてたくましく歩み続けてく
れることを願うばかりです。