「ユニバーサルデザイン研究会」                 校長  松尾  詩朗

 約40日間の夏休みが終わり2学期がスタートしました。見事な小麦色になった子どもたちからは、
プールなど夏の日差しの中で精一杯活動した様子が伝わってきます。一人ひとりの子どもたちそれぞれ
が夏休みならではの思い出に残る40日間を過ごしたことと思います。何はさておき、全員が元気に
登校してくれたこととても嬉しく思います。

 さて、去る8月12日の日曜日の午後、本校において「ユニバーサルデザイン研究会」を実施したとこ
ろ、県外から約15名(沖縄、広島、岡山、兵庫、大阪、愛知、三重)、県内から約100名、そして
本校保護者の方々の参加もありコモンホールが満杯になりました。

「ユニバーサルデザインの授業」とは、「全ての児童・生徒が楽しく授業に参加」し、「分かった」、
「できた」という充実感を持てる授業のことです。この研究では第一人者である筑波大学附属小学校の
桂聖(かつら さとし)先生をお迎えし、国語科の授業と講演をしていただきました。本校の浦教頭から
国語科の取り組みについて、奥田教諭からは算数の取り組みについての実践発表も行いました。
桂先生の授業を受けたのは、小学5・6年生と中学1年生の子どもたちですが、桂先生とは初対面です。
しかも100名以上の先生たちの熱い視線を背中に受けながらの授業です。なかなか普段通りに思考や
発言ができるものではありませんが、慣れるにつれ普段に近い姿が見られるようになってきました。授業
を終えた子どもたちからも、「楽しかった」「説明文の構造がよく理解できた」「良い経験ができた」と
いう感想を聞くことができました。

長年にわたり国語科の授業を研究されてきた桂先生の理論に基づく授業、その実践を通した講演は、明
日からの授業に生かせるエッセンスがたくさんあり、遠くから参加された方々にもとても好評でした。私
たち職員も全く同感です。ほんとうに有意義な時間を持てたと思います。

次の研究会は2月1日を予定しています。「子どもたち全員が、楽しく、分かる授業、できる授業」を
めざし、これからも研究に取り組んでいきたいと考えています。

 授業のユニバーサルデザイン研究会当日の様子のページ研修会(8月12日)のご案内(pdfファイル)